世界情勢などの影響から、今もなお物価高が続いていますね。
それによる相次ぐ値上げラッシュに、日々頭を悩まされている方も多いのではないかと思います。
そんな中、価格を変えずにこっそり内容量を減らす“ステルス値上げ”というものをご存じでしょうか?
今回はその”ステルス値上げ”の印象について調査しました。
ステルス値上げ・堂々と値上げどちらがいいか調査結果
ステルス値上げと堂々と値上げを知らせるのではどちらがいいでしょうか?
どちらも値上げしていることに変わりはありませんが、その印象について調査しました。
最も多いのが「堂々と価格を値上げされたほうがいい」という意見で全体の64.4%でした。
ステルス値上げは、いつも通りの内容量だと思って購入したら実際には減っていたということがあるため、家族で分け合う場合などはとても困ってしまいますよね。
購入前に値段を毎回気にする人はいるかもしれませんが、内容量を毎回チェックする人は、ほとんどいないのではなでしょうか。
また、これまでと同じと思って購入するため、減っていると気づいたときには少し騙されたような残念な気持ちになってしまいますよね。
以下、具体的な意見を紹介します。
- ステルスだと量がどんどん少なくなっていて、購入後にびっくりすることがあるから。(50代女性)
- 結局値上げするんだから小細工せずに普通に上げてほしい。(20代女性)
- 普通の値上げなら価格をみればわかるので、ある程度覚悟が出来る部分があるが、ステルスでされると気づいた時にショックを受けるから。(30代男性)
- 単純にわかりにくいからやめてほしい。(40代女性)
- 知らないうちに値上げは卑怯だと思うから。(50代男性)
あなたの大好きな商品がステルス値上げされる時、どのような変化なら許容できますか?
では、実際に自分が大好きな商品がステルス値上げをされることになったとき、どのような変化なら許容できるでしょうか?
最も多いのが「パッケージの包装やデザインを削減してコスト削減、見栄えは許容する」という意見で、全体の66.5%、次いで多いのが「例えば、納豆のからしを入れない等の付属品を削る、自分が付け加えたいものを自分で用意する点は許容する」という意見で、全体の21.5%でした。
大好きな商品は、その中身を気に入って購入している場合がほとんどですよね。
そのため、パッケージや包装デザインなら削減しても許容できるという意見には納得です。
また、全体の約2割でが、自分で用意できる付属品であれば削減に許容できるという人もいます。常に家にあるものでカバーできるのであれば、削減されてもそこまで大きな影響はでないですよね。
あなたの大好きな商品がステルス値上げされる時に企業に求める努力ポイントがあれば教えて下さい。
実際に大好きで愛用している商品がステルス値上げされるとき、その際の企業の努力によって消費者からの印象は大きく変わってきそうです。
では、実際に企業に求める努力ポイントはどのようなものなのでしょうか?
以下、具体的な意見をご紹介します。
- 容量は少なくなっても良いので、品質だけは下げない(味は変えない)でほしい。(40代男性)
- 量や大きさは変えても、品質管理はしっかりしてほしい。(30代女性)
- 包装など直接関係ない場所の削減から始めて、量や大きさの変化は一番最後の苦渋の決断ぐらいの状態でやってほしいと思う。(30代女性)
- 味や量を下げるのではなく、デザインからコスト削減してほしい。(30代男性)
- CMなど最近も見ない人もおおいので、なるべく宣伝費を削ってほしい。(40代女性)
- 内容量を減らすのであれば消費者に向けて事前に告知してほしい。(30代女性)
- 食品などの必需品は購入を避けられないため、見た目よりも製品を大切にして欲しい。 例えば、規格外の野菜などを積極的に販売してほしい。(50代男性)
- 味のクオリティだけは落とさないでくれればうれしい。(20代女性)
- 商品そのもののコスト以外(宣伝費、梱包費)を削減してほしい。(30代女性)
「どのような変化なら許容できるか?」の調査でも紹介した通り、やはり商品の品質自体は変えずに、パッケージや量からまず減らすようにしてほしいという意見が多く見られました。
また、内容量を減らす場合は事前に告知をしたり、パッケージに表記しておいたり、そのような企業の努力が見られる方が消費者から企業への印象は良さそうですね。
また、少ない意見ではありましたが、テレビCM等の宣伝費などを削減して、なんとか商品の値上げを避けられるよう努めて欲しいという意見もありました。
昨今の値上げに対して、消費者が行っている値上げ対策の調査結果
まだまだ歯止めが利かない値上げラッシュに頭を悩ませてしまいますね。
実際に自分が好きな商品が値上げしてしまった人も多いかと思います。
では消費者はどのように値上げ対策をしているのでしょうか?
以下、具体的な意見を紹介します。
- できるだけ見切り品を買う。(40代女性)
- 見切れ品などをなるべく買う、食材は使い切る(使い切れなければ冷凍) 割引になっている商品を買う。(20代女性)
- 特売品やチラシを見比べて安い日や店を選んでいる。(40代男性)
- 「本当に必要あるか」「何かで代用できないか」などを常に自問自答しながら買い物をしている。また、買う量や回数なども見直して、本当に必要な量を自分が納得した値段で買うことを心がけている。(30代男性)
- 本当に食べたい商品は買うけど、なるべく必要以上に買わない。割引されてる商品があれば、それを選ぶ。(40代女性)
- 似た商品で安いものを買ってみて、それでも支障がなければ似た商品に変えてコストダウンする。(30代男性)
- 安い時に買いだめする。(30代女性)
- お菓子など嗜好品は買う回数を減らしている。(50代女性)
消費者もさまざまな努力をしていることが分かりますね。
近くのお店の中でも特に安く買える場所を探したり、いつものお店が安売りをしているタイミングで買ったりすることは、今からでもすぐに始められそうですね。
また、買ったものはなるべく使い切るということも、今後値上げラッシュが続く中では重要な努力ポイントになってきそうです。
今回の調査結果から分かるステルス値上げの印象
さて、今回の調査からはステルス値上げの印象が分かりました。
堂々と値上げする場合も、ステルス値上げも、値上がりすることに変わりはありませんが、やはり値段は変えずに内容量をこっそり減らすステルス値上げは企業に対する印象が良くないようですね。
商品を開封した際に「あれ、なんか少なくなった?小さくなった?」と思う経験をした人も多いかと思います。
気づいたときに不便・残念な気持ちになる・騙された気持ちになるといったネガティブな印象がほとんどです。
まとめ
以上、今回はステルス値上げの印象について調査しました。
”ステルス値上げ・堂々と値上げどちらがいいか”に関する調査では、「堂々と値上げをされた方が良い」と回答した人が、全体の約6割でした。
”自分の大好きな商品がステルス値上げされる時、どのような変化なら許容できるか”に関する調査では、「パッケージの包装やデザインを削減してコスト削減、見栄えは許容する」と回答した人は、全体の約7割でした。
”ステルス値上げされる時に企業に求める努力ポイント”に関する調査では、中身の品質を変えるのではなく、まずはパッケージや包装などの見た目からコスト削減に努めてほしいという意見が多数でした。
”昨今の値上げに対して、消費者が行っている値上げ対策”に関する調査では、安い場所を探して買う、安い日にまとめて買う、本当に必要なものを買う、という意見が多く見られました。
いかがでしたか?
ステルス値上げの印象について、ぜひ参考にしてみてください。
企業も消費者もできる限りの努力をして、なるべく好きな商品を長く買える、使えるような生活を送りたいですね!
【実施したアンケート内容】
アンケート実施日:2023年8月30日
全国の年齢性別問わずアンケートを実施し、回答者してくれた男女比と年齢は以下の通りです。
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